ベランダの床は雨風や紫外線にさらされるため、防水処理がとても大切です。ところが、「どんな種類があるの?」「ウチのベランダにはどれが合うの?」と不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、ベランダ防水にはFRP防水・ウレタン防水・シート防水などいくつかの種類があり、それぞれに特徴や適した場面があります。
この記事では、これから防水工事を検討されている方向けに、わかりやすく・やさしくそれぞれの防水方法の特徴や違いを解説していきます。
「どれを選べばいいか分からない…」という方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
1:そもそもベランダ防水とは?基本の役割と重要性
ベランダ防水とは、ベランダの床部分に水が染み込まないようにする処理のことです。
一見すると頑丈そうに見えるベランダですが、実際にはコンクリートやモルタルなど水に弱い素材が使われている場合がほとんどです。
もし防水がしっかりされていないと、雨が降った際に次のようなトラブルにつながる恐れがあります。
よくある劣化トラブル
- 雨漏り:ベランダの下の部屋や壁に染み出す
- ひび割れ:水が入り込み、コンクリートが割れやすくなる
- カビや腐食:室内に湿気がたまり、建材が傷む原因に
このような状態が進行すると、修理費が大きく膨らむ可能性もあるため、早めの対処が大切です。
防水処理は定期的なメンテナンスが必要
防水処理は一度やれば永久に効果が続くわけではありません。
一般的に、10〜15年に一度は再施工が推奨されています。
ただし、使用されている防水材や環境によっては、もっと短いサイクルでのメンテナンスが必要になることもあります。
| 防水の寿命目安 | 使用される素材によって異なりますが、一般的には以下のとおりです |
|---|---|
| FRP防水 | 約10〜15年 |
| ウレタン防水 | 約10〜15年 |
| シート防水 | 約10〜20年(シートの種類により異なる) |
なぜベランダの防水は特に重要なの?
外壁や屋根と同じように、ベランダも雨水を受ける場所です。
しかしベランダの場合、人が歩いたり物を置いたりするため、摩耗が激しいという特徴があります。
そのため、他の場所よりも劣化しやすく、防水の重要性が高いと言えます。
2:FRP防水の特徴|耐久性に優れた人気の工法
FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)を使った防水工法です。もともと船舶や車のボディなどに使われてきた素材で、軽くて丈夫、水にも強いという性質があります。
現在では、ベランダやバルコニーの防水としても非常に多く使われています。
FRP防水のメリット
→ 摩耗や紫外線に強く、長期間の使用にも耐えられます。施工が早い
→ 乾燥が早いため、最短1〜2日で工事が完了することも。見た目がスッキリ
→ 仕上がりがなめらかで、掃除もしやすい表面です。
特に「強度と見た目」を重視する方にはおすすめの防水方法です。戸建て住宅のベランダでは、このFRPが採用されているケースが多く見られます。
FRP防水のデメリット
ただし、良い点ばかりではなく、以下のような注意点もあります。
→ コンクリートの動きに追従しにくいため、木造や鉄骨造の動きが大きい建物には注意が必要です。費用がやや高め
→ 他の防水工法に比べると、やや高額になる傾向があります。
FRP防水が向いているのはこんなケース
| 条件 | FRP防水がおすすめな理由 |
|---|---|
| ベランダが狭い〜中程度の広さ | 軽量で扱いやすく、短期間施工が可能 |
| 人の出入りが多い | 摩耗に強く、耐久性が高い |
| 定期的に掃除をしたい・美観重視 | 表面がツルツルしており、ゴミがたまりにくい |
防水性能はもちろん、仕上がりの美しさとメンテナンス性を重視する方にはFRP防水がぴったりです。
3:ウレタン防水の特徴|柔軟性とコストのバランスが魅力
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗って固める防水工法です。塗装のようにローラーやコテで塗っていくため、複雑な形のベランダにも対応しやすいという特徴があります。
一般住宅のベランダや屋上、マンションの共用部など、さまざまな現場で使われている汎用性の高い防水方法です。
ウレタン防水のメリット
→ FRPに比べて材料費・施工費が抑えられます。柔軟性がある
→ 地震などで建物が動いても、ひび割れしにくいのが特長です。どんな形状にも対応できる
→ 塗るだけなので、段差や狭い場所、複雑な形状でも施工可能。
ウレタン防水は、費用を抑えつつしっかりと防水したい方や、形の複雑なベランダ・バルコニーにおすすめです。
ウレタン防水のデメリット
→ 完全に硬化するまで1〜3日以上かかることがあります。職人の技術で仕上がりが左右されやすい
→ 塗りムラができやすく、施工品質に差が出ることも。耐久性はやや短め
→ 定期的なメンテナンスが必要で、目安は8〜10年です。
ウレタン防水が向いているのはこんなケース
| 条件 | ウレタン防水がおすすめな理由 |
|---|---|
| できるだけ費用を抑えたい | 材料費が比較的安く、コスパが良い |
| ベランダの形が複雑・狭い | 液状なので、どんな形にもなじみやすい |
| 柔軟性が必要な構造の建物 | 建物の動きに追従しやすく、ひび割れしにくい |
ウレタン防水は、コストと柔軟性のバランスを重視したい方に向いています。
ただし、信頼できる業者に依頼することが成功のカギとも言えるでしょう。
4:シート防水の特徴|耐久性が高く大型面積にも最適
シート防水は、防水性のあるシートを床面に貼り付ける工法です。主に使われるのは「塩ビシート」や「ゴムシート」で、マンションの屋上や広いベランダなど、広い面積の施工に向いているのが特徴です。
貼り付けるだけというシンプルな施工方法のため、工期が比較的短く、仕上がりも均一になりやすい傾向があります。
シート防水のメリット
→ 他の工法と比べて、13〜15年程度と長寿命です。仕上がりがきれいでムラがない
→ 工場で製造されたシートを貼るため、品質が安定しています。工期が短い
→ 乾燥の必要がないため、天候に左右されにくくスピーディーに施工できます。
見た目にもきれいで、雨がたまりにくい構造にしやすいのもメリットのひとつです。
シート防水のデメリット
→ 角の多いベランダや狭い場所では、シートが浮きやすくなることがあります。下地の影響を受けやすい
→ 平らでない床面には密着しにくく、施工前の下地処理が重要になります。費用が高めになることも
→ シートの素材や施工方法によっては、FRPやウレタンより割高になるケースもあります。
シート防水が向いているのはこんなケース
| 条件 | シート防水がおすすめな理由 |
|---|---|
| ベランダや屋上が広い・平ら | シートを効率よく貼ることができる |
| 長持ちさせたい | 他工法よりも耐久性に優れている |
| 短い工期で仕上げたい | 乾燥が不要で、天候にも左右されにくい |
「できるだけ長持ちする防水を選びたい」「広いベランダや屋上の防水を考えている」という方には、シート防水が非常に適しています。
5:FRP・ウレタン・シート防水を徹底比較|あなたに合うのはどれ?
ここまで、ベランダ防水に使われる3つの主要な工法(FRP・ウレタン・シート)について、それぞれの特徴を見てきました。
「どれも良さそうだけど、結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。
そこで今回は、それぞれの工法をわかりやすく比較して、選びやすくなるようまとめました。
3種類の防水工法を比較表でチェック!
| 比較項目 | FRP防水 | ウレタン防水 | シート防水 |
|---|---|---|---|
| 耐久年数 | 約10〜15年 | 約10〜15年 | 約10〜20年 |
| 費用の目安 | 中〜やや高め | 比較的安い | 中〜やや高め |
| 施工日数 | 短い(1〜2日) | 中(2〜3日) | 短い(1〜2日) |
| 工事のしやすさ | 平坦な面に向いている | 形状を問わず対応できる | 平らで広い面に向いている |
| 仕上がりの美しさ | ツルツルで清掃しやすい | 職人の技術により左右される | ムラがなく見た目も安定 |
| 向いている環境 | 戸建てのベランダ全般 | 複雑な形のバルコニーなど | 広いベランダや屋上向け |
防水工法の選び方のポイント
選ぶ際には、以下の3つの視点で考えてみると、判断がしやすくなります。
→ 狭い・複雑な形なら「ウレタン防水」、広くて平らなら「シート防水」。予算と耐久性のバランス
→ できるだけ長持ちさせたいなら「シート防水」、コスパを重視するなら「ウレタン防水」。見た目や掃除のしやすさ
→ 見た目もきれいにしたい方には「FRP防水」がおすすめ。
どれが一番いいというより「相性」が大事
防水工法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、「どれが一番優れているか」ではなく、「あなたのお住まいやライフスタイルに合っているか」で選ぶことが大切です。
不安な場合は、実際に施工実績のある信頼できる業者に相談することが、失敗しない第一歩となります。
6:防水工事を依頼するときの注意点と業者選びのコツ
ベランダの防水工事は、施工の品質によって耐久性が大きく変わるため、どの業者に依頼するかがとても重要です。
せっかくお金をかけて工事しても、「すぐに剥がれてしまった」「雨漏りが再発した」などのトラブルが起きてしまっては、意味がありません。
ここでは、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントと、注意しておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
信頼できる業者選びのチェックポイント
以下の点を事前に確認しておくと安心です。
→ 写真付きで事例を紹介してくれる業者は、透明性が高く安心です。見積書の内容が明確か
→ 「一式〇〇円」など大まかすぎる記載は注意が必要です。材料費・施工費・養生費などが明記されているかをチェックしましょう。防水工事の専門知識があるか
→ 質問に対して丁寧に説明してくれるかどうかも、大事な判断基準になります。保証やアフターサービスがあるか
→ 施工後のトラブルに対応してくれる業者なら、万が一の際も安心です。
工事前に気をつけておきたいこと
防水工事をスムーズに進めるために、以下の点にも注意しておきましょう。
→ 工事中はベランダが使えないため、事前に洗濯スケジュールを調整しておくと安心です。臭いが気になる場合がある
→ 特にFRPやウレタン防水では、樹脂のにおいが気になることがあります。ペットや小さなお子様がいる場合は、業者に相談しましょう。雨の日は施工ができないこともある
→ 天候により日程がずれる可能性があるため、余裕をもってスケジュールを組むことが大切です。
安さだけで選ばないことが大切
「他より安かったから」という理由だけで業者を選ぶのはリスクが高いです。
防水工事は見えない部分の品質こそが重要です。数年でやり直すことになれば、結局コストも時間も無駄になってしまいます。
しっかりと相談に乗ってくれる、誠実な対応をしてくれる業者を選びましょう。
7:外壁塗装と同時にベランダ防水を行うメリットとは?
ベランダ防水工事は、外壁塗装と一緒に行うことで多くのメリットがあります。
実はこの2つの工事、施工のタイミングや作業内容が似ているため、同時にまとめて行うことで効率的かつ経済的になることが多いのです。
ここでは、外壁塗装と同時に防水工事をするメリットについて詳しくご紹介します。
メリット①:足場代を節約できる
外壁塗装もベランダ防水も、高所作業のために足場を設置する必要があります。
別々のタイミングで工事をすると、足場代がそれぞれにかかってしまいますが、同時に施工すれば足場は1回分だけで済むのです。
足場代の目安:約15〜25万円
→ これが一度で済むだけで、大きな節約になります。
メリット②:建物全体のメンテナンスが一度で完了する
別々に行うと、工事のたびに生活への影響やストレスが発生します。
外壁塗装とベランダ防水をまとめて行うことで、短期間でまとめて済ませることができるため、日常生活への負担も軽減されます。
また、外壁とベランダは同じタイミングで劣化しやすい部分です。どちらか一方だけをきれいにしても、すぐに別の部分が古く見えてしまう…ということにもなりかねません。
メリット③:業者とのやり取りが1回で済む
工事を分けて行うと、それぞれに業者と打ち合わせをする必要があります。
一度にまとめることで、連絡の手間やスケジュール調整がぐっと楽になります。
さらに、同じ業者が塗装も防水も対応している場合、建物全体のバランスを見ながら最適な提案をしてもらえることもあります。
メンテナンス時期の見極めも重要
以下のような症状が出てきたら、外壁もベランダもメンテナンスのサインかもしれません。
- 外壁やベランダのひび割れ
- 防水層の色あせや剥がれ
- 雨のあとに水がたまる
- コケやカビが目立つようになった
これらの症状が見られたら、外壁塗装とベランダ防水をセットで検討するチャンスです。
8:まとめ|あなたのベランダに合った防水工法を選びましょう
ベランダ防水には「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」の3種類があり、それぞれに特徴や向いている環境があります。
- FRP防水:耐久性と美観を重視する方におすすめ
- ウレタン防水:コストと柔軟性のバランス重視の方にぴったり
- シート防水:広いベランダや長寿命を望む方に最適
また、外壁塗装と同時に工事を行うことで費用も時間も節約できるため、劣化のサインが見られたら早めの点検・相談がおすすめです。
どの工法を選ぶかは、建物の状況やライフスタイルに合っているかどうかがポイントです。
まずは信頼できる業者に相談し、納得のいく防水工事を進めていきましょう。
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