多くの方が外壁や屋根の塗料に注目し、付帯部の塗装についてはあまり意識されていないかもしれません。しかし、実際には付帯部の塗装が建物の耐久性や美観に直結しており、外壁や屋根と同様に重要な役割を果たしています。

まず、付帯部とは外壁や屋根以外の部分で、建物の外観を構成する設備や構造物のことを指します。

具体的には、

破風板、軒天、幕板、雨戸、戸袋、出窓の天場、シャッターボックス、雨樋、水切り、笠木、ガラリ、霧除け、木枠、木製面格子、木製玄関、換気フード、鉄骨柱、鉄骨階段など

が該当します。

建物によってはこれ以外にも様々な部分が存在し、それぞれが塗装の対象となります。

●なぜこの付帯部の塗装が重要なのでしょうか?

外壁や屋根の塗装と同様に、付帯部の塗装も建物全体の美観を保ち、劣化や腐食から建物を守る役割を果たします。外壁や屋根が美しく塗装されていても、付帯部が劣化していると全体の印象が損なわれてしまいます。また、付帯部が十分に塗装されていないと、雨水の浸入や日光による劣化が進み、建物の耐久性が低下してしまいます。

外壁や屋根と同様に、付帯部の塗装にも下塗りと上塗りの選定が重要です。付帯部に適した下塗り塗料を選定することで、塗膜の密着性や耐久性を高めることができます。

外壁や屋根の期待耐用年数に合わせた塗料を使用し、付帯部も含めた全体的な塗装計画を立てることで、建物の塗り替えサイクルを統一し、効果的なメンテナンスを行うことができます。